【サッカー】アジアカップ決勝トーナメント1回戦 日本対サウジアラビア 強敵サウジに防戦一方の日本だったが、何とか勝つことができた!
1月21日(月)日本時間の20:00、日本の決勝トーナメントの初戦が行われた。
相手は、ワールドカップ出場の常連国、サウジアラビアだ。かなりの強敵である。
一番の注目は、日本の出場メンバーだ。
直前のウズベキスタン戦、いわゆるBチームで戦った日本は躍動感あふれるプレーをみせた。
そのため、その中から何名かは、レギュラーに割って入る可能性も考えられた。
しかし、実際には、FWの武藤だけが、怪我の大迫に代わり先発メンバーに選ばれた。
それ以外はすべてウズベキスタン戦を休んだいわゆるレギュラーメンバーだった。
ウズベキスタン戦での戦いぶりがとても素晴らしかったので、ウズベキスタン戦のメンバーには頑張ってほしかった。
ということで、唯一のメンバーである武藤には頑張ってもらいたい、との思いで見始めた。
最前線は、1トップというよりは武藤と南野の2トップだった。
武藤はよかったと思う。最前線でボールを追い回したりしながら、効果的な動きをしていた。
均衡が破れたのは前半20分だった。
MF柴崎のCKをDF冨安がヘッドで決めたのだ。これは値千金だ。
結局この1点を守り切り、日本は1-0で辛勝した。
ボール支配率は、日本の29%(サウジアラビア71%)。
シュート数は、日本の5本に対しサウジアラビアは15本。
アジアのチームを相手にして、これだけ劣勢の試合も珍しいだろう。
見ていて、ゴールが決まるまでは、ほとんど互角に感じた。
その後も相手にいくつかの決定機はあったものの、それほど怖さは感じなかった。
しかし、やはり圧倒的に攻められ、日本はほとんど攻め手もなく、防戦一方だったと言わざるを得ない。
アジアカップに入る前の森保ジャパンでは、中島、南野、堂安が新ビッグ3と言われ、相当に注目を浴びていた。
1トップの大迫を含めたこの4人でどれだけ素晴らしい攻撃をみせてくれていたか。
まるでフッチボウアルチ(芸術的サッカー)とも言える独創的なサッカーをみせてくれており、ブラジルのサッカーをみているようだった。
しかし、中島は招集されたものの直前に怪我で離脱した。
大迫は初戦で大活躍したものの、その後怪我で出場できていない。
そんな状況下で、南野と堂安はプレーしているが、残念ながら輝きを放つことはできていない。
新ビッグ3+大迫のときは、4人が阿吽の呼吸のように連動し、流れるようなサッカーをしていた。
しかし、南野も堂安もまったく連動できていない。
特に、この試合の南野は、まったく冴えがみられなかった。
この大会、南野の出来に相当むらがあるように感じる。
初戦はよくなかったが、2戦目はみなぎる闘志を見せつけ、何度も決定的チャンスを作っていた。
しかし、今回の試合、また初戦のようになってしまっていた。
自分でもわかっているのだろう。途中交代の時に、相当に悔しそうな表情を見せていた。
さて、次の試合は、恐ろしいことにたったの中2日、明日にはもう試合がある。
準々決勝で、相手はベトナムに決まっている。
ベトナムといえば、ワールドカップにも出場したことはないし、以前なら日本よりもかなり力は劣るとみられてきた。
しかし、急速に力をつけているようでまったく侮れない。
果たして日本はどのようなメンバーで臨むのだろうか?
サウジアラビア戦に先発出場した選手たちは、相当に消耗しているだろう。
また、勝ち進んだ場合、その次に当たるのはおそらく優勝候補筆頭のイランになる。
そのため、優勝を狙う日本としては、次のベトナム戦は、ウズベキスタン戦を戦ったメンバー、いわゆるBチームをベースにしてもいいのではないかと思う。
しかし、武藤はイエローカードの累積で出場できない。これはとても痛い。
北川と武藤の2トップは機能していたので、最前線はこの2人が理想だと思うが、それは叶わない。
怪我で離脱中の絶対的エース大迫は、かなり回復しているようだ。これは好材料だが、無理はさせない方がいいと思う。
どんなメンバーで戦うのか、そしてどんな試合をするのか、とても楽しみである。
明日のベトナム戦も注目していきたい。