【旅】【温泉】秋田県の秘湯、玉川温泉・新玉川温泉に行ってきた!〔その1:新玉川温泉〕
仕事の関係で仙台に住むようになり丸2年が経った。
東北地方には魅力的な温泉が山ほどある。
またいつ転勤になるかわからないので、今年令和元年・2019年は、時間を見つけて、東北地方の魅力的な温泉に行けるかぎり行っていきたいと思っている。
ということで、先日、秋田県の秘湯、玉川温泉・新玉川温泉に行ってきた。
その度に、雫石~田沢湖間の車窓の風景が好きで、眺めるのを楽しみにしている。
最近は、いろいろなところに行く度に、車窓で左右どちらがいいか調べたりして選んだりしている。
同じような人も多いと思うので、私の知りうるそのような情報は極力載せていきたいと思っている。
雫石~田沢湖間の車窓は、田沢湖に向かって右側(新幹線の座席でいうとA席)の景色の方がよいと思っていたが、今回の帰路で初めて反対側(D席)に乗り、意外と左側(D席側)も悪くないと思ったりした。
どちらも、渓谷が見える。
A席側は豪快な渓谷、D席側は線路に沿ってある程度細く長い渓流という感じだ。
どちらも捨てがたいが、この季節はA席側に、きれいな菜の花畑が見えることは大きなポイントだ。
そんな車窓を見ていたら、あっという間に田沢湖駅に着いた。
この日は、まずは、新玉川温泉に向かった。
この季節(4月~10月)、田沢湖駅から玉川温泉へ向かう路線バスは1日7本。
新玉川温泉まで1440円。田沢湖駅の案内所内にあるカウンターで切符を購入してバスに乗り込む。
私が利用したのは、金曜日の9:30のバス。お年寄りの行楽客を中心に約10人の乗客を乗せて出発した。
このバスからの風景もとてもよい。
しばらくは、進行方向に向かって左側の方がよい景色が見える。
田沢湖畔も通るのだが、これは寄って戻る関係上、どちら側からも見える。
その後、渓流を左手に見ながら、バスは進んでいく。
ダムをつくったときにできたと思われる秋扇湖が左手に出てくる。
その後、玉川ダム近くで、5分間のトイレ休憩がある。
ここからのダムを眺める景色もなかなかだ。
休憩後は、出来ることなら、左手の席へ移ることをお勧めする。
この先は、左手に、こちらもダムをつくるときにできた宝仙湖が見えるからだ。
宝仙湖、そして美しい玉川の渓流を眺め、五十曲がりというくねくねしたカーブを抜けると、新玉川温泉に着く。所要時間1時間15分。けっこうな旅だ。
玉川温泉の源泉を引湯しており、1998年にオープン。
湯治場の様相が強い玉川温泉に対し、新玉川温泉は玉川温泉と同じ泉質の湯に入れながら、まるで山岳リゾートのような洗練されたたたずまいである。
まずは、ここで、日帰り入浴した。
泉質は、超強酸性。たくさんの種類の湯があり、あまりに刺激が強すぎるので、源泉100%の湯はもちろんあるのだが、源泉50%の湯が標準になっている。ぬる湯、あつ湯、打たせ湯、浸頭湯はすべて源泉50%だ。浸頭湯というのは、頭を湯に浸けるためのもの。こんな浴槽、他には見たことがない。
ほかにも、蒸気湯(サウナ)、箱蒸し湯、そして露天風呂もある。
浴室、浴槽は、すべて清潔感のある木製で、とても気持ちよく入ることができる。
あまりに種類も多く、刺激も強いので、50分ほど入っていたが、少し疲れのようなものを感じた。
しかし、これ以上ないほどの超強酸性で、多種多様なお風呂があるので、温泉好きにはたまらないだろう。
かなりのおすすめの温泉だと思った。
【旅】青春18きっぷの楽しみ方 鈍行列車は最高の図書館だ!
学生が長期休暇に入る、夏季・冬季・春季の年3回、JRでは青春18きっぷというものが発売される。
これは、日本全国のJRの普通列車なら乗り放題で利用できるというもの。
料金は11,850円で5回使用できる。一日当たり2,370円ということになる。
期間内なら一人で5日間使用してもいいし、同日に複数人で使用してもいいし、期間内なら自由に使用できる。
青春18という名称だが、年齢制限はない。誰でも利用できる。
私は、国内外問わず旅が好きで、この青春18きっぷについても、頻繁に使用している。
最初に、青春18きっぷ(以下18きっぷと記述する)を使ったのは、確か中学3年の時の春休みだったと思う。
クラスメイトと一緒に東京駅から大垣行きの夜行列車に乗り、祖父の住んでいた広島県まで普通列車を乗り継いで行った。東京駅を深夜11:30頃に発車するのだが、席を取るためにその3時間ほど前から並んで待ったことを思い出す。
座席を確保することはできたが、背もたれが直角のボックスシートでろくに眠れず、疲れ果てたことを覚えている。
帰りも鈍行列車で帰ろうと思っていたが、あまりの疲れ具合に、新幹線で帰ったことを思い出す。
その後、高校時代はどうだったかあまり覚えていないが、大学に入り、小中高で一緒だった友人が京都の大学に入学したため、長期休暇(夏休み、春休み)の度に、18きっぷで鈍行列車を使い、横浜から京都へよく行っていた。その後、祖父の住んでいた広島まで行ったものだった。
その後、社会人になった後も、東京から北海道まで行ったこともあるし、それほど頻繁ではないが、旅の選択肢の一つとして利用し続けてきた。
そして、2年前から仙台で仕事をするようになったので、仙台と自宅がある横浜への移動手段として使うようになった。
仙台から横浜までは、だいたい5本ぐらいの列車を乗り継いで8時間ほどかかる。
新幹線なら仙台・東京間で1時間半強。
鈍行列車で乗り継ぎを繰り返して8時間など、とても耐えられないと思われるかもしれないが、私にとってはまったく問題ない。
車内ではほとんど座れるし、まったく疲れることはない。
車窓を楽しむにもちょうどよいスピードで、読書でも原稿書きでも何でも好きなことをして過ごせる。
これはある意味とても贅沢な時間だ。まるで、図書館やカフェで過ごす時間のようだ。いや、車窓がある分、それよりも楽しめる。
車窓を見ながら、ガタゴトの揺れ具合がちょうど心地よい。
ということで、今よく利用している、仙台から横浜までの過ごし方を紹介したい。
仙台から東京方面に行く東北本線の始発は、朝6:00の列車になる。
まず最初に乗るのは、この仙台6:00発 郡山行きである。
土曜に利用することがほとんどだが、発車ギリギリの乗っても座れる。同じように18きっぷ使用者も中にはいるがそれほど多くない。一般のお客さんがほとんどで、部活の高校生もちらほら。座席の7割ぐらいが埋まる感じ。
終点郡山には8:23着。
乗り継ぎの列車が、9:05発の新白河行きなので、郡山駅での乗り換え時間は40分強あることになる。
ここでだいたい朝食を摂っている。駅そば(立ち食いソバ)かドトールコーヒーかロッテリアを利用する。
そして、ちょうど、便を催したくなる頃なので、駅前のホテルが入っているビルのトイレをお借りする。
そして、ここで外せないのは本屋だ。
立ち食いソバの前にあるくまざわ書店なのだが、駅構内の本屋なのでスペースはかなり限られているが品揃えが絶妙なのだ。
新聞の書評コーナーもあり、ここに立ち寄ることは大きな楽しみの一つになっている。
そうこうしていると、あっという間に、新白河行きの列車に乗る時間になる。
ちなみに、乗り換え時間にこれだけ余裕があるのはここだけだ。あとはほとんど5~10分ぐらいになる。
この列車もほとんど座れる。座席の埋まり具合も8割ぐらいか。しかし、時間的にも活動に適した時間になっているので、途中駅からどんどん乗ってきて立ち客の姿もけっこう目立つようになる。
9:43に新白河駅に着く。
新白河での乗り換え時間は10分強。
乗り継ぐ列車は9:55発の黒磯行き。
ローカル色の強い2両編成となる。
黒磯に着くのが10:18になるので、乗車時間は30分にも満たない。
このあたりになると、18きっぷ使用者の姿がとても目立つ。特に、2両と短い編成なので、密度もだいぶ濃くなる。
最近の普通列車のほとんどが旅情のまったく感じられないロングシート主体だが、この区間はボックスシート(左側:4人掛け、右側:2人掛け)となる。ほとんど席が埋まり、立ち客の姿もちらほら。
ほとんどが18きっぷ使用者だ。
車窓的にも、この区間が一番風情を感じられるところだろう。
次いで、10:23黒磯発の宇都宮行きとなる。黒磯での乗り換え時間は7分間。乗り換えのため階段を利用する。トイレに行く時間がぎりぎりあるぐらい。
ロングシートの4両編成になる。
宇都宮には11:15着。
宇都宮からは、上野東京ラインか湘南新宿ラインになるので、都心生活者にとっても見慣れた列車となる。
11:25発の上野東京ライン小田原行きがあるが、11:36発の湘南新宿ライン逗子行きのほうが快速なだけあり早く着く。
ということで、宇都宮での乗り換え時間は約20分間。
ちょうど昼どきなので、宇都宮といえば餃子だ。
駅ビル内にも飲食店は多く、餃子店もいくつかある。
一番近いのは、改札出てパセオという駅ビルに入ってすぐ左側にある「宇味家」。焼き餃子、水餃子があり、ご飯とみそ汁のセットを頼むことができる。ここなら20分間の乗り換え時間で間に合う。
時間に制約がなければ、有名店で食べるのもいいかもしれない。上野東京ライン、新宿湘南ラインは頻繁に出ているので、それほど時間のロスにもならない。
有名な「みんみん」も駅直結の駅ビルに2店舗入っている。
宇都宮みんみん ホテル アール・メッツ店と宇都宮みんみん ステーションバルだ。
いずれも駅ビルパセオの3階にあり、すぐ対面にある。
宇都宮から最速で行く場合、11:36発の湘南新宿ライン。15両編成のため、かなりゆったりしている。車両によりボックスシートとロングシートがあるが、旅情を味わいたいためボックスシートに座る。車両にもよりけりだろうが、小山あたりから席は埋まるようになる。
都心も池袋、新宿、渋谷とターミナル駅を通る。そのため、かなり混雑する。
しかし、ボックスシートから車窓を眺めると、見慣れた都心の景色も新鮮に映る。
そうこうしているうちに、横浜には13:48に到着する。
仙台を朝の6:00に出て以来、約8時間。
鈍行列車の旅が十分に満喫できるのである。
【サッカー】日本代表 キリンチャレンジカップ2試合を振り返る
国際Aマッチデーに当たる3月22日(金)と26日(火)に、日本代表はキリンチャレンジカップと称して2試合、国際親善試合を行った。
22日(金)がコロンビアと、26日(火)がボリビアと対戦した。いずれも南米の国と戦っており、今年6月に参加する南米選手権を意識した組み合わせになっている。
日本代表戦は、1月~2月初旬のアジアカップを戦って以来になる。
今回の招集メンバーはアジアカップから半数近くを変えてきている。
日本代表戦は、年間を通しても限られた日数しかない。ベースとなる主要な選手はある程度決まっているだろうが、戦力アップを図るためには、今回のようにJリーグを中心に活躍している新たな選手を招集し、実戦で使うことはとても大切なことだと思う。
今回の2試合で、GK中村航輔を除いては全員出場している。それも2試合で先発メンバーを総入れ替えして、全員が先発メンバーとして長時間のプレー機会を与えられているのだ。
森保監督のこの姿勢はとても立派だと思う。
過去の多くの監督たちの時は、初招集されても試合に出場させてもらえない選手があまりに多く、せっかくの機会を活かさず本当にもったいないと思ったものだった。
22日(金)のコロンビア戦がいわゆるAチーム(レギュラー)で、26日(火)のボリビア戦がBチーム(サブ)で戦った。
結果は、コロンビア戦が0-1で負け。ボリビア戦が1-0で勝ちというものだったが、内容的には、コロンビア戦の方が圧倒的によかった。
コロンビア戦の布陣は以下の通り。
GK:東口
DF:左から佐々木、昌子、冨安、室屋
ボランチ:山口蛍、柴崎
MF:中島、南野、堂安
FW:鈴木武蔵
ボリビア戦の布陣は以下の通り。
GK:シュミット・ダニエル
DF:左から安西、畠中、三浦源太、西
MF:乾、香川、宇佐美
FW:鎌田大地
まず、コロンビア戦だが、さすがにハメス・ロドリゲス、ファルカオといった世界的名選手がいる格上チームなだけある。試合開始早々からコロンビアにかなり攻められ、ゴールポストに助けられる場面もいくつかあったが、日本も徐々にペースをつかみ、前半の途中からは、互角もしくは互角以上の戦いができていた。
出場メンバーはほとんど皆よかったと思う。
中でも、中島のドリブル突破、南野・堂安の積極性、右SB室屋の的確で積極的なオーバーラップ、左SB佐々木翔のカバーリング、オーバーラップなどがよく目立っていた。
しかし、私が一番目を見張ったのは、1トップに入った鈴木武蔵だ。フィジカルに強く、うまく体を使いボールを収め、最前線で攻撃の基点となっていた。新ビッグ3(中島、南野、堂安)とのコンビネーションもよく、かなりフィットしている感じを受けた。
ゴールこそ奪えなかったが、よい攻撃ができていたと思う。
一方のボリビア戦だが、先発メンバーを聞いて、あまり知らない選手も多く、非常に楽しみだと思った。
2列目に乾、香川、宇佐美といった昨年のロシアW杯のメンバーを持ってきているが、それ以外はほとんど新戦力といっていいだろう。特に1トップに入ったベルギーリーグで活躍している鎌田大地の動きには注目したいと思った。コロンビア戦でも途中出場したが、後半終了間際の投入ということで、動きの良し悪しはよくわからなかった。
相手のボリビアは格下(世界ランキング60位)ということもあり、ほとんど日本がボールを支配するが、なかなか効果的な攻撃ができていなかった。
期待の鎌田大地は最前線に張るというよりも、けっこう動くタイプのようで中盤でけっこうボールに触っており、攻撃の基点にはなっていた。しかし、相手に対し最前線での怖さは与えられていなかった。
キャプテンマークを巻いた香川も、試合開始早々は、それなりの動きを見せていたが、その後の大多数の時間ではほとんど目立った動きはできていなかった。
先発メンバー自体の動きは全体的に悪くはないのだが、特にインパクトを与えることはできなかったという感じだ。
よかった選手を挙げるとすると、まずは左SBの安西だろう。積極的にオーバーラップを仕掛けており、攻める姿勢を見せていた。左SBは森保ジャパンでは佐々木が第1候補になるのだろうが、安西でも十分に戦えると思った。
あとは、乾、次いで宇佐美といった感じだろうか。
乾はさすがに技巧派で、動き、ポジショニングが秀逸。惜しいシュートをいくつも放っていた。
宇佐美はちょっと物足りなさを感じられたかもしれないが、守備範囲も広く、ドリブル、長短交えたパス、そして乾との流動的なポジションチェンジをみせたりしながらそれなりの動きはしていたと思う。
しかし、この先発メンバーでは決定的な結果を残すことはできなかった。
後半途中から、新ビッグ3(中島、南野、堂安)が入り、攻撃が活性化された。
特に中島の突破力は半端ないと思う。相手守備陣を翻弄するかの如く、ドリブルで切り裂いていく。
そんな新ビッグ3の連携により中島のゴールが生まれた。さすがというしかない。
新ビッグ3と鎌田大地のコンビネーションも注目したが、特筆すべきものはなかった。
後半の最後に鎌田大地と交代で1トップに鈴木武蔵が入った。短い時間だが、見せ場はいくつか作ってくれた。
基本的に最前線で基点になれる動きをしてくれるので、相手にとって脅威的な存在になりえる。本人としてはゴールという結果が欲しかっただろうが、私はこの2試合で十分にアピールできたと思った。
次の日本代表戦は6月上旬に2試合、日本国内で国際親善試合を行い、すぐにブラジルで南米選手権を戦う。
指揮官にとってみれば、招集期間は短いしこま切れになっているので、チーム作りやメンバー選考はとても難しいと思う。
しかしながら、サッカーファンとしては、代表戦を見ることほどの楽しみはない。
これからの日本代表にも注目していきたいと思う。
【音楽】新妻聖子さんのコンサートへ行ってきた!
ミュージカル女優として第一線で活躍している新妻聖子さんのコンサートに行ってきた。
新妻聖子さんについては、一昨年の11月に、東京国際フォーラムで行われたジェットストリームコンサートで聴いたことがある。素晴らしい歌声を聴かせてもらったことを思い出す。
会場は、日立システムズホール仙台。仙台駅から地下鉄で10分の旭ヶ丘駅を出てすぐの場所だ。
収容人数は600人弱。2階席の最前列だったが、小さい会場なのでよく見ることができた。
会場が小さいせいか、平日の夜だったが、チケットは完売していた。
定刻の19:00ちょうどにスタート。さすが、ミュージカル女優だ。ミュージカルと同じように定刻に開始された。
最初の曲は、ミュージカル「ラマンチャの男」から。
最初の印象は、思ったほど声が出ていないかな、というもの。
しかし、さすがはミュージカル女優だ。3曲目ぐらいからは本領発揮され、素晴らしい声量で聴かせてくれた。
2部構成で、途中15分間の休憩があった。
ミュージカルナンバーが中心だが、それ以外にも、アニメーションや映画音楽、オリジナルナンバーもあり、多種多様。
アイドルコーナーというのもあり、今回は、DA PUMPの大ヒットナンバー「USA」を観客総立ちで、皆で振り付けで盛り上がったりした。
しかし私にとっては何といっても、ミス・サイゴンとレ・ミゼラブルだ。
ミス・サイゴンは「命をあげるよ」、レ・ミゼラブルは「オンマイオウン」を歌ってくれた。
鳥肌が立った。
本当に素晴らしかった。
新妻聖子さんは、2003年のレ・ミゼラブルでデビューしている。
私は、かつてロンドンでこの作品を見ていたが、日本語バージョンはこの2003年に初めて見たことを思い出す。エポニーヌ役は4人のキャストで回していたが、私が見た回はデビューしたての新妻聖子さんだったことを思い出した
そんなことを思いながら、「オン・マイ・オウン」を感慨に浸りながら聴いていた。
その直後に歌ったミュージカル「マリー・アントワネット」の楽曲は初めて聴いたがとても。
そして、最後の最後、アンコールでは、アンドレア・ボッチェリで有名なオペラ「トゥーランドット」の「誰も寝てはならぬ」を聴かせてくれた。
本当に素晴らしかった。
単に歌がうまいだけではない。力強さもとても感じられる歌声だった。
いつまでも耳の中で響き渡っていた。
【音楽】【クラシックコンサート】炎のマエストロ コバケンを堪能、まさにオーケストラを体感した!
先日、3連休の初日、クラシックコンサートへ行ってきた。
場所は池袋の東京芸術劇場。
指揮はコバケンこと小林研一郎。演目はチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲とベートーヴェンの5番、運命だった。
雪が心配だったが、電車はきちんと動いており問題なく行くことができた。
...
半年ほど前にコバケンの本を読み、ぜひコバケンの指揮するオーケストラを見に行きたいと思っていた。
今までもけっこうクラシック音楽は好きでホールに聴きに行っている。
しかし、今回、今までとは全く感じ方が違った。
まさに体感という言葉がぴったりきた。
ホールがいいのか、指揮者がいいのか、演奏者がいいのか、演目がいいのか。
運命の第3楽章から第4楽章に入るところがとても好きだ。
第4楽章に入ってからは、感動の連続だった。
とにかく激しいので、ヴァイオリンや弦楽器の皆で揃った激しすぎるボウイングを視覚的に見るだけでも圧巻なのだが、身体中に音が響き渡るのだ。目をつぶると特に感じられる。
コントラバスの音が大きくなるとその体感ぶりはすごかった。また、金管楽器、特にトランペットの音は反響のせいかオーケストラがいる位置ではなく後方から聴こえてくる。
そしてコバケンだ。
第4楽章で最高潮に達した時、叫んで観客の方を振り返り指を指した。
体が震えてしばらく止まらなかった。
これこそオーケストラ、クラシックコンサートの真骨頂だろう。
今までは単にオーケストラの演奏を視覚的に楽しんで、単に聴いていた、という感じだったが、今回初めて、オーケストラをまさに体感した、という感じだった。
以前はクラシックコンサートはあまり席など重視しておらず安い席で見ることが多かった。
この日は1階席後方のほぼ中央。今まで感じたことのない聴こえ方だった。
オーケストラは読響。私はオーケストラが好きで、けっこうクラシックコンサートに行ったりするが、これは私の私見かもしれないが団員の身なり雰囲気からして違うのだ。さすがN響と2大オーケストラと言われるだけあるのかもしれない。
そして何といってもコバケンだ。まさに炎のマエストロだ。
コバケンは3年ほど前に一度見ているはずだが、その時は天井桟敷のような席だったせいかあまり印象はない。
今回は前もって本なども読んでいたせいもあると思うが、今まで私が見てきた指揮者と決定的に違うと感じた。というか、それほど違わないのかもしれないがそういう意識で見てきていなかっただけかもしれないが、感動させられた。
クラシック音楽の新たな楽しみ方を知った感じだ。革命的な日になった。
ホール、指揮者、楽団、演目。
いろいろなコンサートに行きたいと思った。
【サッカー】アジアカップ決勝 日本対カタール 不意打ちを食らった日本、流れを引き寄せられず準優勝に終わる!
年明け早々に始まったアジアカップだったが、いつの間にか1か月ほど経ち、ついに決勝の日を迎えることになった。
日本は決勝の舞台まで駒を進めることができた。
大きな大会には珍しく、土日ではなく金曜日の夕方に行われた。
時差が5時間あるので、日本時間では金曜の夜の11:00にキックオフとなった。
この試合は、準決勝とは違い、一部始終リアルタイムで見ることができた。
日本の先発は、怪我でプレー不可能なボランチの遠藤航に代わり塩谷が入ったが、それ以外は準決勝で快勝したメンバーだった。
準決勝で負傷した右SBの酒井宏樹も心配されたが、先発でプレーすることができた。
試合は、立ち上がり、日本の方が攻めていたが、それほどいい形がつくれていない。
そんな中、カタールは、一瞬の隙を突き、鋭いカウンターで日本の陣地を切り裂いていく。
左サイド(日本の右サイド)からのクロスをPA内で受けた19番のFWは2回ほどトラップした後、オーバーヘッドでゴールを決めたのだ。まさに不意打ちだった。
これには驚いた。まだ、開始早々の前半12分のことだ。
正直、この時、私はまだカタールの力をみくびっていたと思う。
1点取られたが、時間は十分あるので、挽回できるだろう、と思っていた。
おそらくピッチ上の選手たちもそう思ったのではないだろうか?
アジア最強と言われていたイランに圧勝した俺たちがカタールなどに負けるわけない、と。
しかし、その後も、なかなか日本はペースをつかめない。
パスなどもちょっとずつずれているような気がする。ちぐはぐな印象だ。
相手はボールを持つと、一気に日本陣内のゴールに向かってくる。特に11番の選手の神出鬼没の動きに翻弄されていた。
人数は足りているはずだが、マークしきれていないのか、中盤でボールが奪えない。
そんな中、またもカウンターで仕留められてしまった。
前半27分のことだ。
一気に2点のビハインドを背負ってしまった。
この2点目は大きくのしかかった。
日本は、相手の勢いを止められない。相手の勢いは止まらない。
前半は0-2で終えた。
後半どう立て直すのか、指揮官の腕の見せ所だ。が、ほとんどの場合、何もできず終わってしまうことの方が多いように感じる。
ザッケローニ時代の日本などは、いつもそんなことを感じていたような気がする。
しかし、後半、明らかに日本の動きがよくなった。
というか、カタールが明らかにトーンダウンしているように見えた。これは、2点差なので守りに入るというカタールの作戦なのかもしれない。
とにかく、前半とは全く違い、日本は効果的な攻撃が仕掛けられるようになっていた。
しかし、ゴールだけが決まらない。
カタールがあまりにあっけなく2つもゴールを簡単に決めていたので、これは運にも見放されたかな、とそんな絶望的な思いも抱いていたさなか、南野が決めてくれた。後半24分のことだ。
このゴールは大きかった。
1点入れば違うと思っていたので、これで俄然楽しくなってきた。
あとまだ20分以上ある。十分チャンスはあると思われた。
しかしなかなかゴールを奪えない中、大きな落とし穴が待っていた。
後半、ほとんどチャンスらしいチャンスがなかったカタールだったが、CKからの一連のチャンスを得、PKを得ることに成功したのだ。
疑惑のシーンからプレーがしばらく流れていたので、一瞬大丈夫かな、と思ったが、そうは問屋が卸してくれなかった。VARの餌食になってしまったのだ。
VARで見ると、PA内で明らかに吉田麻也の腕に当たっている。
故意かどうかということが判断基準になるが、ほとんどの主審は故意かどうかなど関係なしに腕に当たっていればハンドの判定をする。
ということで、神出鬼没で大活躍の11番の選手がPKを決め、再び2点差になってしまった。
後半38分だったので、アディショナルタイムを入れても残り10分ほどだ。
正直、2点はきついと思うが、アディショナルタイムに入る前に1点返せれば、十分チャンスがあると思った。
しかし、後半立ち上がりからの日本の勢いが、なくなってしまった。
このPKの1点はそれほどのダメージを与えられてしまったのだ。
そのまま、1-3で負けた。
残念だと思った。
しかし、不思議とそれほど悔しさは感じなかった。
まさに、これがサッカー、という試合だったと思う。
運・不運といえば失礼だろう。
しかし、どんなスポーツでも流れはある。サッカーでもそうだ。
その流れを自分たちのものにするかどうかで、試合は大きく変わってくる。
そんなことを強く感じさせられた一戦だった。
カタールは、日本の不意を打ち、流れを自分たちのものにした。
彼らにとって前半がすべてだった。
後半は、日本に攻め込まれたが、劣勢のなかでも、一瞬のチャンスを見逃さずものにした。
サッカーは恐ろしい。
しかし、だからこそ楽しいとも言える。
この結果について、日本の選手たちは悔しいだろうし、悔いも残ったに違いない。
特に、キャプテンの吉田麻也は尚更だろう。
PKを取られたハンドは仕方がないのかもしれない。
しかし、今大会を通して、相棒の冨安は素晴らしい動きを見せたが、吉田麻也は安定感を欠いていたように思えた。
この日も3失点すべてに絡んでいる。
これは彼だけのせいではないのは当然だが、悔しさは人一倍感じることだろう。
レギュラーで出ていた選手たちはせっかくのチャンスをもらったのに優勝できなかった悔しさがあるだろう。
一方、控えに回っていた選手たちは、自分にチャンスが与えられていれば、という悔しさがあるだろう。
チームとしても、この試合なぜこんな流れになってしまったのか、反省しないといけないと思う。
スカウティングが不十分だったのか。
油断があったのか。
前半、攻撃はらしさを欠いており、守備はまったく機能していなかった。
決勝という舞台がそうさせてしまったのか?
収穫も反省もあった大会だったと思う。
これを糧に、更なる強い日本代表をつくり続けてほしい。
北川も思うことは数多くあるだろう。
日本代表でのアピールはまったくできなかったかもしれないが、これで終わるような選手ではないはずだ。
清水エスパルスで暴れてほしい。
そして、日本代表の青いユニフォームを纏って、輝く姿を見たいと思う。
そして、今回招集されなかった選手たちにも、優勝できなかったことによりチャンスは広がったかもしれない。
これほど一つの大会で日本代表を注目したことはなかったかもしれない。
ここ最近では、日本代表よりもブラジル代表をより注目し続けて見てきていた。
ブラジル代表もそうであるが、これからの日本代表にも注目し続けていきたい。
【サッカー】アジアカップ準決勝 日本対イラン アジア最強のイラン相手に快勝し、日本は決勝進出を決めることができた!
今週の月曜日、1月28日日本時間の夜11:00から、決勝進出をかけた戦いが行われた。
相手は、アジアにおいて世界ランキング最上位のイランだ。
イランといえば、昨年のワールドカップで、スペイン、ポルトガルと同じグループリーグを戦い、スペインには0-1と惜敗したものの、ポルトガルと1-1で引き分け、グループステージで敗退したが、その存在感を見せつけた。
また、2012年11月からアジアの国相手に39戦負けなしという、誰もが認めるアジア最強国で、日本は相当苦戦を強いられると思われた。
この日、私は、会社の同僚たちとゴルフバーというところに飲みに行っていた。
飲み食いしながらバーチャルゴルフをするというもので、なかなかおもしろかった。
飲み足りない気もしたが、この日は大事な日本代表の試合があるので、2次会もやらずに一目散に帰宅した。
夜9:30頃には帰宅でき、入浴も済ませ、夜11:00のキックオフには落ち着いた状態でTVの前に腰を下ろすことができた。
しかし、前半の途中で不覚にもうたた寝してしまった。
気がついたら、後半の途中になっており、2-0で日本が勝っていた。それも大迫、大迫となっていた。
あのイラン相手に2点もリードしているとは思いもよらなかった。それも先発に復帰したばかりの大迫の2ゴールだ。
さすが千両役者だと思い、驚いたのもつかの間、また眠りに落ちてしまい、気づいたら翌朝になっていた。
結局3-0で勝ち、翌朝のTVのニュースでは相当にクローズアップされていた。
日本が勝ったことはとても嬉しかったが、その一方で、こんなにスカッとした試合をリアルタイムで見れなかったことに対して、とても残念に思った。
ということで、翌日午前中にNHK BSで再放送したものを録画して一日遅れで一部始終を見たのだった。
メンバーは予想通り、大迫を1トップにしたベストメンバーだった。
大迫は、グループリーグ初戦以来の先発に復帰した。
日本は、立ち上がりから積極的に攻めていた。
それに対してイランは、鋭い高速カウンターが目立った。
大迫が入るだけでこれほどまでに変わるのか、というぐらい、素晴らしい攻撃ができていた。
大迫を含めた前線の4人は流動的に動き、素晴らしいサッカーを魅せてくれていた。
皆が楽しそうにサッカーをしているように見える。
前線の4人を中心に、2人のボランチだったり両SBだったりが適切なタイミングで顔を出し、機能的に動いている。
大迫は1トップとはいうものの、中盤に下がってボールを受ける動きもうまく、それに連動し、南野だったり堂安だったりが入れ替わり立ち代わり、前線に動く。ストライカーでありながら、ボールを収めてのゲームメイクもとてもうまい。
この日特に目立ったのは南野だ。
積極的に動き、いい働きを見せ続けてくれた。
圧巻は、最初の得点シーンだろう。
南野がPA付近で倒れ、イランのDF陣は皆が皆試合そっちのけでレフリーに詰め寄り、そんな中、ボールめがけて急いで立ち上がった南野はボールに追いつき、見事なクロスをゴール前に放ち、大迫がどんぴしゃりでヘッドで決めてくれたのだ。
これほどあっぱれなシーンはなかなかないだろう。
2点目も、南野のPA内でのパスをイランの選手がハンドしPKを獲得。それを大迫がきっちりと決めてくれた。
そして、後半アディショナルタイムの3点目も、原口のゴールを南野がアシストしている。
すべての得点に絡む大活躍だった。
そして、守備ではなんといっても冨安だ。
イランの攻撃の芽をことごとく潰していた。
ポジショニングがいいというのか危機察知能力が高いというのか、常に冨安がヘッドでクリアしており、空中戦を自分のものにしていた。
まだ若干20歳。メンバーの中で最も若いが、本当に頼りになるプレーぶりだ。
これで、2大会ぶりに決勝進出が決まった。
相手は、ザッケローニ監督率いる開催国のUAEではなく、カタールに決まった。
もう一つの準決勝であるUAE対カタールの試合は、壮絶な試合だった。
壮絶といっても、試合内容ではなく観客の態度である。
観客のほとんどは、開催国であるUAEのサポーターで、ピッチ上へペットボトルなど投げ入れていた。中には靴まで投げ入れていた人もいたようで、スタジアムは騒然としていた。
まるで、南米のクラブNo.1を決めるリベルタドーレス杯の試合を見ているようだ。
南米のクラブのホームアンドアウェイの試合も、観客の傍若無人ぶりは相当なものだ。
カタールは世界ランキングこそ93位と低いが、今大会16得点かつ無失点で決勝まで上り詰めている。まったく侮れない相手だ。
日本の過去の対戦成績も、2勝4分2敗とまったくの五分だ。
また、決勝戦では、準決勝で痛めた2人の選手が出場できない模様だ。
ボランチで活躍していた遠藤航と右SBの酒井宏樹で、代わりは塩谷と室屋で問題ないと思うが、油断は大敵だ。
そんな決勝戦のKOまであとわずか。
日本代表の優勝の瞬間をぜひとも見届けたいと思う。
頑張れニッポン!